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動作原理
ブロック図に見られるように,エンコーダモジュールは発光
側に光源として1個の発光ダイオードを持っています。その
光は1個のレンズによって平行光線になります。受光側は受
光ICで構成されます。このICはフォトダイオードアレイと
ディジタル波形を発生させるための信号処理回路より構成さ
れます。発光側と受光側の間をコードホイール(ディスク)
が回転,そのスペース,バーのパターンによって光線がさえ
ぎられたり,通過したりします。この明暗を検知するために
コードホイール(ディスク)の半径,分解能に見合うフォト
ダイオードアレイを採用しています。フォトダイオードアレ
イの出力は信号処理回路を通過し信号A,A,B,B を得ま
す。2つのコンパレータはこれらの信号を受け,90度の位相
差を持ったディジタル波形チャンネルA,チャンネルBを発
生します。
用語の説明
カウント数(N):コードホイール(ディスク)の1回転当た
りのパルス数。
1シャフト回転:360 度:N サイクル。
1サイクル:360 電気角(。
e)
パルス幅(P):出力パルスがHIGH の電気角(TYP.180。
e)
パルス幅エラー(∆P):180電気角の理想的なパルス幅から
のずれ。
ロジック幅(S1〜S4):チャンネルAパルスの立ち上がり/
立ち下がりとチャンネルBパルスの
立ち上がり/立ち下がりとの位相
差。(TYP.90。
e)
ロジック幅エラー(∆S):90電気角の理想的なロジック幅か
らのずれ。
位相(φ):チャンネルAパルスの中心とチャンネルBパル
スの中心の位相差。(TYP.90。
e)
位相エラー(∆φ):90 電気角の理想的な位相差とのずれ。
回転方向:コードホイール(ディスク)がHEDS-9000/9100
のSIDEAの矢印方向に回転する時,チャンネル
AがチャンネルBに対し90度位相が進み,逆方向
に回転する時,チャンネルBがチャンネルAに対
し90度位相が進みます。
光学的半径(Rop):コードホイール(ディスク)の中心か
らエンコーダモジュールの光学的中心
位置までの距離。
絶対最大規格
項 目 記号 Min. Max. 単位 注
保存温度 TS−40 100 ℃
動作温度 TA−40 100 ℃
供給電圧 VCC −0.5 7 V
出力電圧 VO−0.5 VCC V
出力電流/チャンネル IO−1.0 5 mA
推奨動作条件
項 目 記号 Min. Typ. Max. 単位 注
温度 T −40 100 ℃
供給電圧 VCC 4.5 5.5 V リップル<100mVP-P
負荷容量 CL100 pF 3.2kΩpull-upresistor
最大応答周波数 f 100 kHz Velocity(rpm)×N
60
注:このエンコーダモジュールの周波数応答は100kHzまで保証していますが,それ以上でも動作可能。
HEDS-9000/9100
7章(PDF) 01.5.24, 5:34 PMPage 33 AdobePageMaker6.0J/PPC